TUAD mixing! 2011 「それぞれの3.11」

2011.06.24

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未曾有の大被害を被った東日本大震災。私たちの暮らす東北は、復興へ向けて新たな一歩を踏み出している。本年度のTUAD mixing! は、様々な分野で活躍中の本学教員による対談とした。それぞれの視点から、自分のライフワークと「3.11」について語る、8人のリレートーク(4回シリーズ)である。今だから、東北だから、みんなで語り合い、みんなで考えようではないか。

第1回:6月28日(火)17:30−19:00
「自分たちができることって?」
青山ひろゆき(画家/美術科洋画コース講師)× 前田哲(映画監督/映像学科准教授)
ナビゲーター:和田菜穂子(キュレーター/美術館大学センター准教授)

場所=東北芸術工科大学 本館1階ラウンジ
入場無料/事前申込不要
主催=東北芸術工科大学 〒990−9530山形市上桜田3−4−5
企画・お問い合わせ=美術館大学センター www.tuad.ac.jp/museum/
Tel: 023-627-2091 Email: museum@aga.tuad.ac.jp

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■青山ひろゆきの3.11
その日は東京芸術学舎で卒展の搬出作業をしていた。「外へ逃げろ!」と大きな声を出して、学生たちを避難させるのに必死だった。その晩は40名ほどの学生と中村桂子先生と、梱包材のエアキャップを布団がわりに雑魚寝した。翌日は東京のホテルに1泊し、3日目の早朝、宇都宮線と友人の車を使い、なんとか山形へ戻ることができた。
ところでうちの妻は山形市の社会福祉協議会で働いている。震災直後後から2泊3日で福島県相馬市や宮城県などへ保健師として派遣され、忙しそうにしている。うちは子供も小さいので、僕までボランティアに出かけたら家庭が大変になると考え、自分は動かないことに決めていた。大学内で福興会議などが活動しているのを横目に、洋画の学生も「自分たちも何かしたい」と相談にやってきたが、モヤモヤした気持ちのまま、その後の日々をやり過ごしていた。しばらくしてグラフィックの学生がペンキをもらいにやって来た。「先生もワークショップ、やったらいいのに」という一言で、そうかと思った。わざわざ被災地に行かなくても、できることがあるんじゃないか。ちょうどそのタイミングで福島大学の先生から巨大な鯉のぼりの制作を依頼された。僕は山形で避難所になっている総合スポーツセンターを訪ね、そこにいる人たちと鯉のぼりのうろこづくりのワークショップを行うことにした。避難所の被災者だけでなく、ボランティアの人、さらには片桐先生のチュートリアル「だがしや学校」の協力で七日町のほっとなる広場にいる人にも、うろこ作りに参加してもらった。ワークショップを始める前は、避難所にいる人に対して、少しだけ偏見をもっていた。ワークショップをしても悲痛な面持ちで暗いんじゃないか、ちゃんと楽しんでもらえるだろうか、と心配でならなかった。しかし始めてみると、心配は杞憂に過ぎなかった。モノづくりというのは、その時々の記録でもあり、証でもある。僕は今までたくさんのワークショップを行ってきたが、山形の避難所でのものが、一番記憶に残るものとなった。最終的に200枚近いうろこが制作され、全長4メートルの鯉のぼりが完成した。しかし残念なことに完成した鯉のぼりは放射能の影響で、福島の空を舞うことはなかった。「福島に帰りたい」という被災者の想いを馳せた鯉のぼりは、山形の空を力強くはためいていた。

■前田哲の3.11
渋谷で映画を観ていたら、映写がストップした。「退場される方には再鑑賞用のチケットをお渡しします」と、館内放送があった。最後まで観たかったので、そのまま映画館に残った。途中4回ほど映写がストップしたが、なんとか最後まで観ることができた。映画館を出て、打ち合わせ場所へ向かった。しかしそのビルには入ることができなかった。連絡がとれず、途方に暮れてビルの前で立ち尽くしていたら、打ち合わせの相手がやって来た。場所を変え、近くのカフェに入り、音が消してあるテレビ画面をふと見ると、大量の車が流されていく場面が目に入ってきた。「なにかの映画のシーンかな」と一瞬思うが、そうではなかった。「9.11」のあのジェット機がビルに突っ込む映像を見た時と、同じ感覚に襲われた。

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プロフィール
■青山ひろゆき
画家。福島県生まれ。東北芸術工科大学大学院修了。主な個展として、「New Art Scene in Iwaki青山ひろゆき展」いわき市立美術館(福島)、「青山ひろゆき展−お気に入りの場所‐」清須市立はるひ美術館(愛知)、YOKOI FINE ART(東京)、YUNG ART TAIPEI(台湾)、西武池袋本店(東京)。グループ展として、「ゆらめく日常アートの交差点〜新進アーティストの視点〜」郡山市立美術館(福島)、「生まれるイメージ」山形美術館(山形)、「phantasia」Bunkamura Gallery(東京) 、ROPPONGI HILLS A/D GALLERY(東京)、 ART BEIJING(中国)、ART TAIPEI2009(台湾)、アートフェア東京(東京)、その他CHRISTTE’S HONG KONG(香港)など。


■前田哲
映画監督。大阪府生まれ。助監督として、伊丹十三、滝田洋二郎、阪本順治、松岡錠司、周防正行らの監督作品に携わった後、1998年に相米慎二監督のもと、CMから生まれたオムニバス映画『ポッキー坂恋物語・かわいいひと』エピソード3で劇場映画デビュー。主な映画作品として『sWinG maN』(2000年)、宮?あおい主演『パコダテ人』(2002年)、『棒たおし!』(2003年)、『ガキンチョ☆ROCK』(2003年)、伊坂幸太郎原作『陽気なギャングが地球を回す』(2006年)、松山ケンイチ主演『ドルフィンブルー』(2007年)、妻夫木聡主演『ブタがいた教室』(2008年)、市原隼人主演『猿ロック』(2009年)がある。最新作は、刑務所内の男たちが1年に一度だけ出される豪華なおせち料理を賭けて、人生で一番おいしいメシの思い出話でバトルする、マンガ原作の映画『極道めし』が、2011年9月に公開予定。

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今後のスケジュール

第2回:7月6日(水)17:30−19:00
「ヒトとモノの記憶」
藤原徹(修復家/美術史・文化財保存修復学科教授)× 原高史(アーティスト/グラフィックデザイン学科准教授)

第3回:7月13日(水)17:30−19:00
「東北の未来を考える」
三瀬夏之介(画家/美術科日本画コース准教授)× 馬場正尊(建築家/建築環境デザイン学科准教授)

第4回:7月20日(水)17:30−19:00
「自然と向き合う」
田口洋美(環境学者/歴史遺産学科教授)×辻けい(アーティスト/美術科テキスタイルコース教授)



和田菜穂子(学芸員/美術館大学センター准教授)

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〈日常〉の変質|3月11日→21日(宮本武典)

2011.03.21

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2011年3月11日午後、東日本一帯に大地震が発生しました。
僕はちょうど、今年の秋に開催を計画している、アムステルダム在住の、
アーティスト・ピアニスト向井山朋子さんのプロジェクトについて、
白鷹町の劇場関係者と打ち合わせをしているところでした。

大学図書館の2階にあるオフィスは約2分感、激しく揺れ、電源が落ちました。
職員や学生たちと、すぐに雪の降る屋外駐車場に避難しました。
この数日前、三陸沖を震源とする地震が宮城一帯で起きていたので、
強い余震をアスファルトの上で目眩のように感じながらも、
「山形でこの揺れでは仙台や三陸はどんでもないことになっているな…」と、
その場にいる人たちと話していました。

結果は、ご存知の通りまさに未曾有の災害。
特に、太平洋側沿岸に押し寄せた10メートルを超える巨大津波によって、
いくつもの街や、尊い命が海に消えていきました…
その場にいた、幾人もの学生や職員の実家が倒壊・半壊・水浸しになりました。

余震は今もまだ続いています。

山形県内は電力がしばらく復旧せず、あいにくの雪の中、
各家庭では寒く、余震に怯える2夜を過ごしました。
幸い、僕の家は旧式のダルマストーブを使っていたので、
ロウソクで灯をともし、暖のとれるダイニングに布団を敷いて、
すぐに屋外に出れる格好で小さく寄り添って眠りました。

地震直後に方々に(通じない)電話をかけたせいで、
携帯電話のバッテリーはすぐに切れてしまいました。
また、電力がないので、インターネットも使えません。
近所以外に、互いに連絡をとり合う手段のないまま、
各家庭でそれぞれのライフラインを堅守するしかない2日間でした。

僕の住むエリアでは、2日目の夕方に電力が回復しました。
さっそくTVをつけますと、そこに映し出される隣県の宮城や福島の被害の凄まじさに、
山形県民のほとんどが言葉を失ったと思います。
と同時に、twitterや電話での安否確認が一斉にはじまりました。

美術館大学センター事務局・立花さんの実家は石巻ですが、
安否確認は幸い地震直後にとれたものの、津波から逃れられたのかどうか、わかりませんでした。
ミサワクラスのメンバーたちの実家も、仙台、石巻、塩竈、東松島、相馬など、
程度の差はあれ、いずれも山形とは比較にならない状況でした。

震災一週間後の山形には、現在、福島・宮城の深刻な被災地から、
大量の罹災者が逃れてきています。
『荒井良二の山形じゃあにぃ2010』の会場となった『山形まなび館』は、
一時、避難所として250人の避難者を受け入れていました。
津波等で全てを失った方々、また原発事故による被曝を恐れて、
福島から逃れてきた方々は、山形や新潟での仮住まいの長期化は確実です。
当面の間、山形は〈避難都市〉としての役割を求められます。

大学では、震災直後から、被災エリアに実家を持つ、
学生260余名の安否確認に全力をあげてきました。
この作業は、すでに学生全員の無事が確認されています。
ただし、肉親を失ったり、安否確認がとれなかったり、家が半壊・全壊・冠水したり、
原発事故のため家族単位で避難した被災学生・家族が多く、
その多様な被害状況が徐々に明らかになっています。
地震時には山形にいて、交通の遮断により被災地の実家に戻ることができず、
過剰なストレスを抱えていた学生も多くいましたが、
ようやく昨日あたりから現地の家族との合流がはじまっています。
彼らの今後の修学における精神的・経済的なケアが求められるでしょう。

また、県内のすべてで引越トラックがガソリン枯渇のため運行をストップしており、
100名ちかい4年生が、春からの新生活に向けての転居ができなくなっています。
しかし、契約上、新たな転入者に部屋を空けなければなりません。
雪の降る中、家財道具を抱えて立ち往生することが予想される4年生のサポートは、
僕たちの火急の課題です。中には、実家も就職先も被災して、
まったく行き場のなくなってしまった学生もいます。
 
これらの状況を踏まえ、地震直後から、山形に残った学生たちが
復興支援のための有志組織『福興会議』を立ち上げ、
twitter上で参画の呼びかけと情報共有が活発におこなわれています。
初回の会議には、被災した学生も含め、約80名の学生有志が出席し、
僕や宮島達男副学長のナビゲーションのもと「山形だから/学生だから」可能な、
中長期的な支援の準備を進めています。

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以下、福興会議のマニフェストです。



【福興会議 @fukukou_act

東北芸術工科大学関係者のtwitterコミュニティーが地震翌日の3/12に発議し、3/14に初招集。毎回80規模の学生が集まって、中長期的な復興アクションについてブレストしています。すでに3回開催。現段階は有志による集まりであり、東北芸術工科大学の公的な活動ではありません。

「福興」の目指すものは、3.11以前の街の再現を意味する「復興」ではなく、大震災を経験した私たちが、3.11以後にあらためて追い求める「幸福」の新しいカタチを、被災した人々とともに考え、デザインし、分かち合うこと(幸福の復興→福興)です。

その具体的な活動は、生存・生活のためのライフライン支援ではなく、芸術/音楽/スポーツ/造形教育などのワークショップイベントを通して、被災地ならびに避難所における日常性の恢復、穏やかな情緒性の恢復のサポートです。あわせて、避難所での快適な生活や、支援者も含めたコミュニティーの形成に寄与する、建築設計/ビジュアル/コミュニケーションのデザインリソースの提供をおこなっていきます。



地震→津波→原発→経済困窮と、状況は刻一刻と変わっています。
津波の余波は、時の経過とともにその姿を変えて、
僕たちの日常にダメージを与え続けています。
それは骨を砕くような〈激痛〉からはじまりましたが、
今現在、〈歯痛〉のような慢性的な痛み、
いつ終わるかもわからない、気絶することも許さない、
思考を歪めたり鈍重にさせる堪え難い〈疼き〉へと変質しています。
その〈疼き〉になれ合うことが、これからの僕らの〈日常〉なのかもしれません。

世界は、3月11日14:46分を境に変わってしまいました。
僕たちは3.11以前の慣習に囚われずに、この〈変化〉に適応しなければならない。
〈変化〉の正体をつかみ、その行き着く先と、余波を先読みしながらの、
慎重かつ的確な舵取りが必要です。しかも迅速な。

「失ってしまった」、というよりも
「変わってしまった」ことの重みが、日に日に増しています。
その重みを引きづりながら、前へ前へと進む他ありません。


宮本武典(美術館大学センター講師・主任学芸員)

Posted by 管理者 at 01:08   パーマリンク


〈Twitter〉が拓いたアートプロジェクトの10年代(宮本武典)

2010.12.08

2010年も終わろうとしている。
春先からTwitter(個人的なアカウントですが)をはじめたら、
ブログとの両立はほとんど不可能な状態に陥ってしまった。

新しく立ち上げたコミュニティ・サイト『Rコモンズ』で、
定点観測的なブログをはじめたことも一つの要因ではあるけれど。

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でもそれは無理もないこと。(とご勘弁ください)
Twitterが媒介するコミュニケーションの拡充は、僕のキュレートするプロジェクトを、
「関係のデザイン/コミュニティの深化」という点でかなり強力に補完してくれた。

常に複数の地域でアートプロジェクトを動かしている僕は、
同時にプロジェクトの起点となる同じ数だけのコミュニティに所属しておく必要があった。
Twitterはそれらの複数性・多様性を保ったままで、簡単に関係をブリッジしてくれる。
しかも、僕をハブ(中軸)にして、異なるコミュニティー同士もゆるやかに連結・共感していく。
地方で活動するキュレーターにとって、こんなにありがたいツールはない。

実際、『ひじおりの灯2010』『荒井良二の山形じゃあにぃ』で、
Twitterのスモールワールド性はかなり有効に機能していた。
その恩恵は、ツイートによる「情報発信」よりも、
むしろもっとパーソナルな「信頼関係の構築」において顕著だった。

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一見、アートとは関係ないノイズのような個人の裸形の「つぶやき」から、
プロジェクトを受け入れてくださる地域の方々の反応や、展示現場の状況、
スタッフの仕事ぶりをつぶさにモニタリングできた。
(もちろんモニタリングは、双方向でおこなわれていることが肝心だ)

しかも、Twitterをそのようにコミュニティー内の人間関係に活用したからといって、
外部からのアクセス(フォロー)が鈍る、ということはなかった。
むしろ一方通行の(喧伝的)インフォメーションのほうが嫌煙される。
人々がTwitterの「タイムライン」に求めているのは、価値ある情報の収集だけでなく、
つぶやきによる「コミュニティーの顕在化」そのものなのだと思う。
人と人がどのように結びついているのか、に対する純粋な興味が、
都市/地方を問わず、コミュニケーションを再活性化させている。

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つい2年くらい前まで、僕らの現場ではしばしば「地域間ネットワークの構築」が、
プロジェクトの動機として目的的に語られていたけれど、
Twitterの出現により、もうそんないかにも行政的なシステム論はかすんでしまった。
「フォロー」や「リスト」によって形成される「オンライン」の島宇宙を、
「オフライン」で現実空間にディスプレイしたり、既存の組織に落とし込んだりする。
Twitterの媒介性に根ざした、オンとオフを行き来するこうした思考回路は、
まだしばらくは意識的にデザインされていくだろう。

僕にとって2010年は、まさにその試行錯誤の1年だった。

*****

そして…
良きにつけ悪しきにつけ、僕らはきっと間もなく「Twitter構造」を
コミュニケーションの基本インフラとして無意識に受け入れて行動していくようになるのではないか。
すでに世界中の知的営為が「検索」によってグーグル化したように。


宮本武典

Posted by 管理者 at 17:46   パーマリンク


知識の泉へダイブするー『東京芸術学舎』の8講座

2010.09.11

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トラベルスタディー『わたしの街づくり』11/7で訪問する葉山の『haco』外観(写真提供:柑)


いよいよ来月、神宮の森に開校する『東京芸術学舎』
社会人対象の実践的なアートスクールとして、

東北芸術工科大学と京都造形芸術大学が共同設立しました。

現在、開講が予定されている全100講座のうち8講座を、
僕・宮本武典がコーディネートしています。
今回はこのブログの場を借りて、ちょっとだけ宣伝を…。


『東京芸術学舎』のプロジェクトが、
大学関係者に発表・共有されたのは1年前。
そこからこの秋の開学までのすさまじい準備スケジュールを、
様々な難問をなぎ倒しながらクリアしてきた、
京都造形大スタッフのエネルギーには、ほんとうに驚かされます。

しかし、同様の生涯学習リベラルアーツプログラムが乱立する昨今、
外苑の森でひっそりと産声をあげる我らが『東京芸術学舎』誕生の周知は、
アート&デザイン業界には充分いき渡っていない様子。
(あくまで、〈宮本調べ〉ですが…)

今回、お薦めしたい8講座も、〈満員御礼〉にはまだ至っていないのです。
開学まであと3週間!なのに。

どの講座も、僕が敬愛する業界の先達や、注目のアーティストを迎え、
アカデミックかつ実践主義的+先見性のある講座群だと自負しています。


これらの講座をデザインするにあたり、いつも頭にイメージしていたのは、
「汝の足元を掘れ、そこに泉あり」という、赤坂憲雄先生の言葉でした。
建築、写真、アート、デザイン、旅、ものづくり、食、街づくり…
これらの領域を人類学や民俗学とリンクさせることで、
生活者として、漂泊の現代の生き抜く、骨太な知恵や教養を身につけたい。
そんな他ならぬ僕自身の〈学び〉への渇望を、8つのカタチにしています。


*****

ミサワクラスを協同プロデュースしている、

建築家で『東京R不動産』ディレクターの馬場正尊さんには、
『R』の発想法・仕事術を惜しみなく開示していただきます。

2008年に『デザインのシュウカクサイ』にお招きした、

Landscape Products代表の中原慎一郎さんには、
ご自身のデザイン哲学の根幹にある『マン・メイド・プロダクツ』について、
さらに掘り下げたお話を伺います。

冒険家で写真家の石川直樹さんは、
同時代の表現者として、僕がもっとも注目・尊敬している才能。
超多忙なスケジュールをやりくりしていただき、
地球規模の未来を予見する、5回連続のスライドショーが実現しました。

昨年、山形国際ドキュメンタリー映画祭で、

アジアハウスの連続レクチャー『再生のスタンス』を共同企画した藤岡朝子さん。
YIDDFのコーディネーターとして、アジアの映画に精通する藤岡さんには、
混迷する第三世界の最前線を、ドキュメンタリー映画を通して語っていただきます。

アノニマスタジオを立ち上げた編集者・丹治史彦さんとのご縁は、
本学OGのデザインユニット・エフスタイルの著書、
『エフスタイルの仕事』(アノニマ・スタジオ刊)でした。
誠実な本づくりと〈ごはんとくらし〉に関する丹治さんの眼差しには、
この時代を健やかなる生活者として生き抜くための、
たくさんのヒントが詰まっているはずです。

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『エフスタイルの仕事』(アノニマスタジオ刊)

『haco』の柑さんは、同じキュレーターとして、
いつか一緒に仕事をしたいと思っていた存在。
今回、葉山と黒磯をめぐる、2回のトラベルスタディーを企画していただきました。

そして、肘折温泉で協同している赤坂憲雄先生には、
5回の岡本太郎論をお願いしました。

福島県博の館長として『会津・漆の芸術祭』のプロデューサーを務めるなど、
近年ますます〈民俗学×現代美術×地域学〉に傾斜する、
アクティヴな赤坂・東北学の最新形が垣間見えるはず。

どれも比較的少人数の、親密な学びの時間になるでしょう。
興味のある方は、この秋、外苑の森に湧き出る、
フレッシュで深遠な〈知識の泉〉にダイヴしてください。


*****


以下、講座の詳細です。
リンクはすべて、東京芸術学舎HPのカリキュラムにとびます。
すべての講座で受講者募集中!


宮本武典コーディネートの8講座



【芸術旅学】
大国アメリカの凋落により、ローカルの集合体として知覚されはじめた世界。豊かな多様性を取り戻しつつある世界を、「映画」「写真」「デザイン」「民俗学」の4つのテーマで旅する講座シリーズです。この惑星の未来を予見する「芸術旅学」のはじまり。
芸術旅学T[写真]石川直樹―予兆するまなざし

芸術旅学U[民俗学]赤坂憲雄―岡本太郎の旅

芸術旅学V[デザイン]中原慎一郎―マンメイドオブジェクツとは

芸術旅学W[映画]藤岡朝子ードキュメンタリストは旅をする

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【東京R不動産ー解体講義創造性を生むR的組織論】
建築家・馬場正尊が率いる「東京R不動産」を解体講義。R不動産の経営、デザイン、マーケティング、広報、流通など、異なる立場の責任者を各回にリレー形式でお招きし、その独創性を支えるチームワークのあり方を学ぶ。

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【食と暮らしを整える編集者・丹治史彦の視点】
自然環境や地域文化に配慮しながら、人として豊かに、穏やかに生きていく知恵を貯えよう。知識だけでなく、実際に「良いもの」に触れたり味わったりする体験を交えながら、衣食住にまつわる生活文化を深く掘り下げていく120分。

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【東京アート・ライティングー白坂ゆりさんとアートを見る・聞く・書く】
アートライターの白坂ゆりさんの案内で、アーティストのアトリエやギャラリーなどの創作の現場を訪問。書くことによって、自分の言葉で体験を吸収します。刻々と変化する東京アートシーンの今に触れるフィールドワーク型の講座。

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【わたしの街づくり―柑さんとめぐる葉山/黒磯】
有機的で循環性のある営みを育む街、葉山(神奈川県)と黒磯(栃木県)。その象徴ともいえるギャラリー「haco」を営む柑さんとともに、「〈暮らす〉と〈働く〉を創造する」葉山と黒磯の人やスペースをめぐる。

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最後に。
10/1開学に先立って『東京芸術学舎』開催されるアートショー
『NIPPON ARTNEXT』(9/23〜9/30)は、京都造形大教授・後藤繁雄さんのディレクション。
「東京アートぶっとおし一週間!」とアジりつつ、
京都と東北の俊英アーティストを外苑に集結させます。
こちらもご期待ください!

宮本武典(美術館大学センター講師・主任学芸員)

Posted by 管理者 at 23:38   パーマリンク


『山形じゃあにぃ』ボランティアスタッフ募集中。

2010.08.29

東北芸術工科大学美術館大学センターでは、
現在『荒井良二の山形じゃあにぃ2010』をお手伝いいただく、
ボランティアスタッフを募集しています。
『山形じゃあにぃ』は、荒井さん曰く「みんなで山形の入口をさがす旅」。

その舞台は、今春、新しく生まれ変わった山形市立第一小学校旧校舎
改め『山形まなび館 MONO SCHOOL』です。

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MONO SCHOOL内のショップ。山形の優良プロダクツを紹介している。(写真提供:MONO SCHOOL)

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MONO SCHOOLの廊下。木製の床や漆喰の壁は建設当時のものを修復している。

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観光案内室。木製の家具はすべて山形の誇る『天童木工』を使用。

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MONO SCHOOLで談笑する荒井良二さん。

この場所で繰り広げられる荒井良二さんのマジカルな作品世界を身近で目撃したい方、
アートの力で山形の街を盛り上げたい方、
私たちスタッフと一緒に、荒井さんの『じゃあにぃ(旅)』に同行してみませんか?
学生・一般問わず、多くの方々の参加をお待ちしています!

『荒井良二の山形じゃあにぃtwitter』 もスタートしました!

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フォローお願いします!

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●活動内容
会場の【来場者受付】【館内誘導】【作品解説】の他、【ブログの更新】や【映像記録の補助】【広報活動】【カフェのお手伝い】など、山形まなび館での『山形じゃあにぃ』を運営するためのあらゆる仕事。イベントのある日には、会場の準備・撤収などをお願いする場合もあります。


●活動期間
2010年9月16日[木]→10月31日[日](月曜休館 ※祝日の場合は翌火曜日 )


●活動シフト
【シフトA=9:00〜12:00】
【シフトB=12:00〜15:00】
【シフトC=15:00〜18:00】
※A+B、B+C、A+B+Cなど、連続してシフトに入っていただくことも可能です。(大歓迎)
※連続してシフトに入っていただける場合は、シフトの合間に休憩(30分程度)をとっていただきます。
※申し込みが集中したシフト日については、受付をお断りする場合があります。ご了承ください。

●活動場所
山形まなび館 MONO SCHOOL
〒990-0043山形市本町1-5-19
tel: 023-623-2285 (管理事務室)
地図の詳細は山形まなび館公式ホームページで確認してください。


●ボランティア申し込み受付
東北芸術工科大学美術館大学センター宛に、【お名前】【ご住所】【連絡先(携帯電話)】【ご希望の日・シフト(A/B/C)】を明記の上、メールかFAXにてお申し込みください。または、山形まなび館1Fの【管理室】に直接申し出ていただいても結構です。
※ボランティア活動に関するご質問は下記メールアドレスにて承ります。
※明記いただいた個人情報は本件以外には使用いたしません。

mail:museum@aga.tuad.ac.jp
fax:023-627-2085
担当:立花泰香(美術館大学センター事務局)

Posted by 管理者 at 22:02   パーマリンク


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